2016年2月2日火曜日

戦争が終わって、5年目の冬。
そして、その寒い冬の朝方に、お前を産んだと、母が…。

あれから、幾つもの時が、流れ流れて、私も、何時の間にやら、66回目の誕生日が…。

あの殺伐とした、戦後の荒廃した世の中。 お風呂なんて、滅多に入れず、ご飯は、麦飯が普通で、しかも、腹一杯は食べれず、お腹が空いたら、干し芋か、水で誤魔化していた、あの昭和と言う時代。

でも、貧しいけれど、愛溢れるあの時代に育った私。

何度も、何度も、つまずき、そして、立ち上がり、そして、又…。

そんな人生でしたが、気がつけば、押しも押されぬ高齢者です。

されど、心の中は、まだ、貧しい昭和の少年のまま。夢を一杯いだいた少年の様に、今を生きています。